補聴器の種類について ~総集編~

 

テレビの音や会話が聞こえづらくなるなど、年齢とともに聴力は低下していくものです。

「テレビの音量が大きいと注意された」「聴こえるふりをしてしまう」「病院や銀行で名前を呼ばれても気づかない」など

ご自身やご家族に心当たりのある方がいるのではないでしょうか?

実はそれらは難聴や聴力の低下のサインかもしれません。

聴力の低下は少しずつ進行していくため自分ではなかなか気づきにくく、そのまま放っておくともう手遅れに・・・何てことも。

 

そうなる前に是非一度検討してほしいのが補聴器の使用です!

ただ、補聴器と言ってもいくつか種類があり、どれを選べばいいかわからないという方も少なくないと思います。

そういった方向けにこの記事では補聴器の種類ごとの特徴についてまとめてみました。

 

補聴器には、大きくわけて

①耳かけ型

②耳穴型

③ポケット型

の三種類があります。では、それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

耳かけ型

耳かけ型とはその名の通り補聴器本体を耳の後ろにかけて装着する補聴器です。

現在の市場では耳穴型と並んで主流のタイプとなります。

 

メリット① 対応できる聴力の幅が広い

補聴器選びにおいて最も重要なのはご自身の聴力レベルにあった機種を選ぶことです。
耳かけ型は選んでいただく機種によって軽度難聴から高・重度難聴まで広範囲に対応することができます。
最新機種のRICと呼ばれるレシーバー(スピーカー)が耳穴に入るタイプの耳かけ型補聴器では
そのレシーバーを交換することで1台でも幅広い聴力レベルに対応できます。

メリット② 違和感が少なく自然な音で聴ける

耳かけ補聴器は本体を耳の後ろにかけるタイプですので、耳をふさぐことがありません。耳栓も多種多様でオープンフィッティングという外部からの音も取り入れれることにより自然に聞くことができるというのも耳かけ型の長所の1つです。

メリット③ 種類が豊富

形や色といったデザイン、機能や価格などの選択肢が多い点も耳かけ型のメリットです。
補聴器と聞くとベージュ等の肌の色に似せたものを想像される方がおそらくいらっしゃると思うのですが
現在ではカラーバリエーションや形が豊富で、おしゃれな物も多いです。

 

デメリット① 目立つ

補聴器本体が外にむき出しなため耳穴型よりも補聴器が目立ってしまうのも人によっては気にされる点だと思います。
補聴器を使っていることを出来るだけ周りに知られたくない方には耳かけ型は不向きかもしれません。
しかし補聴器装用者とわかっていただけるだけでも相手の話し方がかわり会話が聞きやすくなる可能性もあります。

デメリット② ぬれやすい

耳かけは肌や髪をつたわり本体に汗がつきやすく、雨にも当たりやすいため水気に弱い補聴器には注意が必要です。
補聴器本体に布製のカバーをかぶせて汗に濡れないようにするといった方法もあります。

デメリット③ 補聴器装着が難しい

装着の際手先が重要になるため、補聴器本体を耳にかけ耳栓を耳穴に入れることが難しい方もいらっしゃいます。
その点は耳穴の方がオーダーメイドで作っているため押し込むだけで装着でき楽ということも言えます。

 

耳穴型

耳穴型は、耳の穴や、耳のくぼみに入れて使うタイプの補聴器です。

市場では先程ご紹介した耳かけ型に次いで主流のタイプとなります。

 

メリット① フィット感に優れている

耳穴型は基本的に使う人の耳の型を採取し、そこから作ったシェルの中に部品を組み込み作成するオーダーメイドの補聴器です。

そのためお客様一人一人の耳の形にぴったりと合ったものになります。

運動しても補聴器が外れにくいため、紛失しにくく、普段スポーツをされる方にもオススメです。

また、マスクやメガネをよくされる方には耳かけ型よりも煩わしさが少ないです。

メリット② 目立ちにくい

補聴器本体を耳の穴の中に入れて使用するため、目立ちにくいです。

補聴器を使用していることをあまり周りに知られたくない方にはオススメです。

CICと呼ばれる耳のずっと奥に入れる最も小さいタイプのものは外からほとんど見えません。

メリット③ ぬれにくい

補聴器は精密機械ですので水に弱いのですが耳穴に入れて使用するという特性上、肌や髪をつたわり本体に汗がつくことが少なく、雨にも当たりにくいです。

ただ、耳の中もまったく汗をかかないというわけではないので、定期的なお手入れは必要です。

 

デメリット① 耳垢や耳だれの影響を受けてしまう

耳垢・耳だれが多い人が耳穴型を使用すると、補聴器のスピーカー部分の穴にそれらが詰まってしまい音が聞こえなくなってしまうことがあります。

故障の原因にもなりますし、詰まった場合は専用のブラシで補聴器を常に掃除しなければなりません。

過去に耳の手術をしたことのある方は耳穴型補聴器の製作ができないこともあるので、事前に耳鼻科で診察を受けてから補聴器の選択をすることが望ましいでしょう。

デメリット② 電池交換がしづらい

小さな電池を交換しなければならないので、手元がおぼつかない方ですと本体が小さい分電池交換の際に煩わしく感じるかもしれません。

電池交換の手間が無い充電式の補聴器は耳掛け型は種類が充実していますが、耳穴型はまだまだすくないです。

デメリット③ 音の閉塞感

耳穴型は装用する耳の穴をぴったりと塞ぐため、耳の穴に指を入れて声を発しているような違和感を感じたり、自分の声の響きが気になられる方がいます。

これらのトラブルは、選んでいただく補聴器の形状によって改善される場合もあります。

以上が耳穴型補聴器のおおまかな特徴になります。

 

ポケット型

ポケット型補聴器は、ポケットに本体を入れコードでイヤホンをつないで耳に装着し使用するいわば音楽プレイヤーのような補聴器です。

その見た目から箱型補聴器とも呼ばれています。

 

メリット① 操作が簡単

基本はイヤホンを装着するだけですので扱いは他のタイプの補聴器に比べ楽だと言えます。

また本体が大きめなので、電池交換やボリューム調整もしやすく手先があまり器用でない方にもオススメです。

メリット② 比較的安い

ご予算上あまり高い補聴器は購入できない・・・という方でもポケット型であれば高出力のものも比較的安価にお求めいただけます。

当店では最安で4万円台から取り扱いがあります。

メリット③ ハウリングが起きにくい

イヤホンとマイクが離れているため、補聴器から出た音を再び補聴器が拾ってしまう”ハウリング”現象が起きにくいです。

 

デメリット① 邪魔になりやすい

服にコードが引っかかってイヤホンが外れたり、かがんだ姿勢をとったときなどコードが垂れて煩わしく感じる場合があります。

コードが断線するリスクもありますし、本体が大きいので携帯するのには少し不便です。

また、補聴器を使用しながら移動する際は、本体をポケットに入れるか首に掛ける必要があります。

デメリット② 衣擦れの音

ポケットに入れて使用するという性質上、衣類が擦れる音が入ってきて気になるという方もいらっしゃいます。

デメリット③ 細かい調整が難しい

他のデジタル補聴器ほど、聞こえを細かく調整する機能は備わっていません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一概に補聴器といっても種類によって特徴が異なるので、選ぶ際は御自身の用途・年齢・値段・音質など様々な面で検討してみて下さい。

勿論店頭ではスタッフが親身になって補聴器選びのアドバイスをさせていただきます!

また、メガネプラザでは無料で聴力チェックや補聴器貸し出しが可能です。

補聴器お買い上げ後のアフターフォローもしっかりさせていただきますので御安心を!

補聴器の使用を検討されている方、まずはお気軽にご来店・ご相談ください!

 

この記事が少しでも補聴器選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いたスタッフ

中村 泉水

・好きな食べ物:チョコレート
・趣味:音楽を聴くこと
・今行きたい場所:海外

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