補聴器を始めたい方、補聴器を買い替えをお考えの方へ

補聴器の装用者は日本ではまだ先進国に比べると低いのが現状です。

補聴器をすでにご使用の方も、初めて補聴器を試したいとい方も購入時の参考にしていただければと思います。補聴器は日々進化していますので聞こえも使い方もどんどん良くなっています。まずはご自身の聞こえのチェックから始めていただき、また最新の補聴器について簡単にご説明させていただきます。

~目次~

1.補聴器はいつ頃からつければいいの?

2.補聴器は片耳だけでもいいのかな?

3.補聴器の電池交換が大変なのでなんとかしたい!!

4.まとめ

 

1.補聴器はいつ頃からつければいいの?

「最近、会話をする時に聞き返してしまうことがあるし家族にテレビの音が大きいと言われたけど、補聴器は聞こえない人がつけるものだからまだいいよね」

70代女性のお客様から聞こえについてご相談いただきました。

聞こえについて自覚はあるようですが「補聴器はまだいいでしょ」と思っている方が多いようです。

補聴器はある程度の聴力がないと効果が期待できません!!!

「聞こえなくなったら」ではもう手遅れかもしてません。

まずは【聴力検査】をして自分がどれくらい聞こえていないか確認してから補聴器を検討して下さい!

聴力は一般的に30代から徐々に衰えはじめ、高音域(サイレン、女性の声、子供の声など)から聞こえづらくなります。補聴器を検討する目安としては30デシベルの赤ラインから下に下がった時点で難聴が始まっていることになります。

こちらはさきほどのお客様の【聴力測定】の結果です↓ボーダーラインの30デシベルから比較すると、両耳とも高音域の聴力が特に落ちていることが分かります。左耳に関しては会話の音域部分も低下しているので、聞き返すことが多くなった原因と考えられます。

補聴器はあくまでも聴力の低下を補うものであり、以前のように聴力を戻すことは出来ません。聴力が下がるほど以前のような聞こえに近づけることが難しくなります。取り返しのつかなくなる前に、「最近聞こえづらくづらい」と感じた時点で聞こえのチェックをしてみてください。

 

2.補聴器は片耳だけでもいいのかな?

 

「右耳が聞こえづらいからとりあえず右の方だけでも大丈夫だよね?」

70代男性からの補聴器装用についてご相談いただきました。

もちろん片耳から装用は可能ですが…本当に片耳だけでいいんでしょうか?

 

補聴器は【両耳装用】をおすすめします!!!

 

人間は右脳と左脳を統合作用させてモノを認識します。例えばメガネも右目と左目を使うことでモノの立体感や距離感が測りやすくなります。耳に関しても同じで、右耳から聞こえる音と左耳から聞こえる音で豊かな音の世界になります。言葉の聞き取りを良くするには、両耳で音の方向感や距離感を感じる必要があるため基本的には【両耳装用】をおすすめしています。

 

両耳装用のメリットを3つご紹介します↓

1.音の方向感や距離感が分かりやすくなる

2.騒がしい場所でも片耳装用よりも会話が聞き取りやすくなる

3.片耳装用よりも小さい音で聞き取りやすくなる

 

またこの図のように片耳装用者と両耳装用者の聞き取りの比較があります。より健聴者の耳に近づけるにはただ高い補聴器を購入するよりも【両耳装用】のメリットが大きいかもしれませんね!

【両耳装用】はあくまでも【聴力検査】をしていただき聴力によっては効果の個人差が出てきてしまいます。現在、片耳だけ補聴器を装用されている方も【両耳装用】をぜひご検討下さい。メガネプラザでは補聴器の貸し出しも行なっていますので、詳しくは店頭スタッフまでご相談ください!

 

3.補聴器の電池交換が大変なのでなんとかしたい!!

   

「以前より手先が上手く使えなくなって補聴器の電池交換が大変…」

70代から補聴器を愛用されている女性の方ですが、80代になって手先の細かい作業が思ったように出来なくなってきたというご相談です。補聴器のほとんどは【空気電池】という小さな電池を交換して使用します。簡単に取る道具なども付属していますが、かなり細かい作業になります。しかしながら、補聴器を使用されるのは圧倒的にご高齢の方が多いのが現状です。そんな補聴器の電池交換が大変!という方におすすめさせていただいたのが

【充電式補聴器】

充電器にセットするだけで充電することができるので電池交換の必要がありません。

例えば寝る前に専用の充電器に置くだけでいいので、電池蓋の開閉作業や電池の入れ替えが必要ありません。補聴器によってはスマートホンのアプリを使って電池残量を確認したりすることもできるので若い方にも便利なのが【充電式補聴器】です。

 

上記のお客様も5年ほど同じ補聴器をご使用でしたが、「この機会に充電式の補聴器にしようかな」とご検討いただき買い替えをしていただきました。「電池交換をしなくていいので全部自分で出来るのでうれしい」と喜んでいらっしゃいました。

【充電式補聴器】はフル充電で約1日使用することが可能です。充電スピートも早いので短時間の使用であれば少ない充電時間でも使用することが出来ます。もちろん【両耳装用】の方が聞こえも向上しますのでオススメしていますが、片耳からでも使用は可能です!※メーカーや機種によって性能が異なることがございますので、詳しくは店頭スタッフにご相談ください。

最後に注意点としては現在販売されている(2019.6月現在)【充電式補聴器】は耳掛け式補聴器になります。耳の中に入れる耳あな式補聴器は対応していないので使用したい形状があれば、ご購入時にご相談していただきご検討ください。

 

4.まとめ

補聴器購入の前にまずは聞こえ方のチェックをしてご自身の耳の状態を把握するころが大切です。まずは店頭にご来店いただき【聴力検査】をして補聴器をお試し下さい!

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この記事を書いたスタッフ

滝澤 美佳

・趣味:美術館巡り
・好きなもの:音楽、映画
・今やりたいこと:映像制作

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