メガネのレンズは熱に弱い!その理由と3つの対策

 

現在のメガネレンズは軽くて割れにくいプラスチックが主流になり、

「レンズが割れちゃった!」といって慌ててお店に来店される方は少なくなりました。

 

しかしそのかわりに多くなったのが

「いつの間にかキズみたいなのがついてる」「ひびが入ってる」というご相談です。

どちらもレンズに熱が加わったことが原因の場合が多いのですが、

意外と皆さんプラスチックレンズが熱に弱いということを意識されていないのかもしれません。

 

そこで今回は熱によるレンズの不具合が起きやすい状況と症状、その対策についてまとめました!

 

~目次~

1.メガネをかけたままお風呂に入っちゃダメ?

2.メガネ・サングラスを車内に置いたままはダメ?

3.熱に強いレンズってないの?

4.まとめ

 

1.メガネをかけたままお風呂に入っちゃダメ?

 

「レンズにひびみたいなのが入っちゃったんだけどなんでかな?」

 

このようにレンズが傷んだとメガネをお持ちになるお客様がいらっしゃいます。

みなさんも一度は経験があるんじゃないでしょうか?

 

原因は様々ですが多いのはによるものです。

先程のようなご相談をいただいた方によくよくお話を聞いてみると

「メガネをしたままお風呂に入っている」「サウナの中に持っていった」

とおっしゃることもあるんですが

 

メガネをお風呂やサウナに持ち込むのはNGです!

現在メガネのレンズはほとんどがプラスチック製

そしてプラスチックレンズはその特性上にあまり強くありません。


お風呂やサウナに数分置かれるとレンズが膨張していきますが、

画像のように表面のコーティングはそれに追いつけずヒビ割れたりシワになったりします。

こうなってしまうとコーティングだけを張り替えることは出来ないのでレンズごと交換するしかありません。

 

こういうわけでお風呂・サウナにメガネを持ち込むのは良くないんです。

 

「でもメガネなしじゃお風呂で何も見えないじゃん!諦めるしかないの?」

 

そんな方のために!

お風呂用メガネというのもあるんです!

熱に強く、曇りにくく、落としても割れにくいと3拍子そろった

まさにお風呂で使うためのメガネです。

 これならレンズをダメにする心配もなく、裸眼で必死に目を凝らす必要もないのです!

関節部分などにも金属を使っていないのでフレームが熱くなることもありません。

注意点として、このお風呂用メガネはあらかじめ決まっている度数しかありません。

なので今のご自身に最適な度数にはならず、それに近い度数を選んでいただくことになります。

細かい度数の指定はできないということだけご了承ください。

 

2.メガネ・サングラスを車内に置いたままはダメ?

 

「車の中にしばらく放っておいたらレンズがシワシワになっちゃったんだけど…」

夏場になるとこういったご相談をいただくことが多くなります。

この現象、レンズそのものではなくレンズ表面のコーティングにヒビが入っている状態です。

 

この状態になると修理は出来ないのでレンズを交換するしかありません。

メガネ・サングラスを初めてお買い上げいただく方には「車内放置はNGです!」とお伝えするのですが、

やはりうっかり置き忘れてしまうということもありますよね。

プラスチックレンズを使う以上は気を付けていただくしかないのですが、

運転用のサングラスなどは出来れば車に常備しておきたいもの。

「車に置きっぱなしにしても平気なメガネ・サングラスはないものか」

このお悩みを解決する方法の一つが、ガラスレンズを使うことです!

ガラスレンズの長所の一つに耐熱性の高さがあります。

プラスチックレンズは60~70℃程度で傷んでしまいますが、ガラスレンズは300℃程度までは大丈夫!

熱による変形はなくクラックも起こりません。

真夏の車内は70℃を超えることもあるといわれますが、

ガラスレンズなら置きっぱなしでもほとんどダメージはないというわけです。

プラスチックレンズに比べて重い割れやすいという面もありますが

「車に置いておきたい」「工場など暑い環境で使いたい」という方にはオススメです!

ただ、ガラスレンズの生産は現在減少しており取扱も少なくなってきています。

選べるレンズの種類もある程度限られてきてしまいますので

これからご検討いただく方はまずスタッフにお問い合わせください。

 

3.熱に強いレンズってないの?

「製造業なんだけど職場がかなり暑くて、メガネなんかすぐダメになっちゃうんだよね…なんとかならない?」

工場作業は冷房が使えないこともあるらしく、それに加えてそこかしこで機械が動いているので

場合によっては相当な暑さになるとのこと。

プラスチックレンズは60度以上に加熱されると膨張し始め、表面のコーティングがひび割れてしまいます。

よくある表面にシワが寄ったみたいになってるという状態もレンズの膨張→収縮により

コーティングがついていけずに起きるものです。(↓は傷んだコーティングの拡大画像)

しかし熱に強い耐熱コートというものもあります!

プラスチックレンズには違いないので、これさえつければどんなに暑くて大丈夫!というわけではありませんが

通常60度前後が耐熱限界のところ、耐熱コートの限界は約100度

1.5倍の温度まで耐えられるというわけです。

耐熱性だけを考えるならガラスレンズ(耐熱限界が約300度)にしてしまうという手もあります。

ただプラスチックに比べて重く、割れやすいので少し扱いにくさが目立ちます。

作業中動き回る内に、落としたりどこかにぶつけたりという不意の事故があったときが怖いですよね。

実際に今回ご相談いただいたお客様も過去に一度ガラスレンズを試したそうなのですが

ぶつけて割ってしまったそうです。

そもそもメガネが300度近くに熱せられる状況は少ないでしょうから、耐熱コートで十分な場合も多いです。

プラスチックの軽さ割れにくさはそのままに熱に強くなるので、

今回のような場合は耐熱コートがオススメです!

ただし耐熱コートを付けられるレンズは種類が限られます。

ご希望の方は一度スタッフにお声がけください。条件を確認したうえでご案内をさせていただきます!

 

4.まとめ

熱はプラスチックレンズの天敵です!

ここまでに挙げた例のような環境で使うことが考えられるならそのことをスタッフにお伝えください。

あらかじめ分かっていれば対策もとれます。条件に合ったベストなレンズ選択をしましょう!

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この記事を書いたスタッフ

佐久本 誓哉

・趣味:ゲーム・旅行
・好きなもの:サラダチキン・グミ
・今頑張っていること:筋トレ

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