メガネプラザからのお知らせ

偏光調光レンズの現実

2020年11月17日

「釣りとドライブとスキーで1日中使いたいので偏光調光レンズで作りたい!」

 

ご相談いただいたのは40代男性のお客様。

「どうせ作るなら朝から晩まで使いたおしたい!」というご要望でした。

ただ・・・残念ながら朝はともかく夜は使えないんです・・・。

なぜ使えないのか?これから説明させていただきます。

 

「偏光調光レンズ」とは簡単に説明すると「色の濃度が変化する偏光レンズ」になります。

このように説明すると「偏光性能と調光性能を内蔵したレンズ」になりますが、どこのレンズメーカーも製造中止になりつつあります。(現在当店で取り扱っているメーカーは1社のみ)

 

「なぜでしょう?」

 

それは・・・

お客様がイメージされている偏光調光レンズと現実の偏光調光レンズにギャップがあるからです。

 

今回相談いただいたお客様の偏光調光レンズのイメージ(一般のユーザー様)

→「夜はクリアで紫外線に反応すると濃くなるという調光レンズに偏光機能が搭載されているレンズ」

現実の偏光調光レンズ

「レンズカラーが薄いときは透過率36%で、濃くなると透過率約11%になる偏光レンズ」となります。

つまり・・・偏光機能がメインなので、色が変化する前もサングラスなんです

 偏光調光レンズ 

一番薄い状態  右側だけ調光(濃く)した状態

左の写真のように一番薄い状態でも十分サングラス性能はあります。(夜間運転はNG!

右の写真のように紫外線に当たると25%だけ暗くなります。

 調光レンズ 

一番薄い状態 右側だけ調光(濃く)した状態

左の写真のように屋内ではほぼクリアの状態です。(夜間運転もOK!

右の写真の様に紫外線に当たるとクリア→透過率11%まで変化するので、体感的に「色が変わった!」と感じることができます。

(写真だと一目瞭然ですね!)

偏光調光レンズは色の変化の幅が狭いので「あまり変わった感じがしない・・・」と思われる方が多く、年々需要が少なくなっています。

 

結局今回のお客様は、釣りとスキーでは偏光は欠かせないので偏光レンズでご注文いただきました。ありがとうございました!

 

そもそも「偏光レンズ」と「調光レンズ」を混同されているお客様もまだまだみえますのでちょっとおさらいを・・・

「偏光レンズ」とは、レンズの中に特殊なフィルターを内蔵し乱反射をカットするレンズです。

つまりレンズをただ染色したものではなく、眼精疲労の原因である「視界のギラツキ」をカットする機能が搭載されています。

(主なシーン→釣り、ドライブなど)

「調光レンズ」とは、紫外線量によってレンズ濃度が変わるレンズです。

日差しの強い屋外では「薄いレンズから濃いレンズ」に、室内では「濃いレンズから薄いレンズ」に色が変化するレンズのことです。(主なシーン→登山、自転車など)

偏光レンズも調光レンズもそれぞれ向いているシーン、向いていないシーンがあります。

専門スタッフがお客様の使用される環境に最適なレンズをご提案させていただきますのでお気軽にご相談くださいませ!

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