プロが教える!メガネ・サングラスの豆知識

手元用メガネの使い分け3選!

2019年04月16日

「いろいろなレンズがあるけどどれが自分にあっているか分からない」

手元用メガネと言っても使い方は人それぞれ。

レンズ設計によって手元の見え方が異なりますので、用途に合わせてお選びいただく必要があります。

手元用メガネについてお客様のお悩み相談より3つご紹介させていただきます!

~目次~

1.遠近両用メガネを一度諦めたけど・・・

2.遠近両用メガネで近くを見ていると疲れてくるのはなぜ?

3.老眼鏡でパソコン画面を見ると見づらいのはなぜ?

4.まとめ【遠近両用レンズ・中近両用レンズ・近用ワイドレンズ】

 

1.遠近両用メガネを一度諦めたけど・・・

「遠近を試したことがあるんだけど全然ダメ…」

今までは遠く用のメガネを使用していた50代女性のお客様がご相談にご来店いただきました。「最近メガネを掛けたままだと手元が見づらい」「やっぱり私には遠近は無理なのかな…」っと、遠近両用メガネにマイナスのイメージがあったようです。早速検査をさせてもらったところ遠くはしっかり見えていましたが、そのまま手元を見ると見えないという状態でした。メガネを外せば手元は見えるようでしたが、「せっかく新しいメガネにするのに、手元を見る時に外すなんて恥ずかしい」メガネを外して見ると、いかにも【老眼】っという感じになります。

 

そこで、落合がおすすめしたのが歪みの少ない遠近両用の【両面複合設計レンズ】

 

一般的な遠近両用レンズと違う点は【視野の広さ】です。遠く、中間、近くと度数が変化しているのでレンズに歪みが出る部分が発生します。歪みの出る部分で見てしまうと、「フワフワして歩きにくいから遠近は掛けられない」と大体みなさん言われます。このフワフワが出来るだけ感じにくいようになって視野が広くなっているのが【両面複合設計レンズ】です。

 

「これなら足元も怖くないし、近くも見れてすごく便利!」

 

50代ということもあり、まだ手元が見づらくなったばかりなので手元は慣れやすいように少し弱めに処方しましたが、お蔭で足元の違和感もなく手元も快適に見えるようになりました。

 

ちなみに…レンズ設計の違いは個人差もありますが、体験していただくと写真のような感じで見え方に大きな違いが出ます。上記のお客様にも両方体験していただき、視野の狭いレンズと見比べていただくと「見える範囲が狭くて歩きにくい」とおっしゃっていました。

後日、仕上がったメガネを受け取っていただいたところ「これなら掛け外し無しで運転時のメーターも買い物するときにも表示がしっかり見える!」と喜んで掛けて帰られました。

 

2.遠近両用メガネで近くを見ていると疲れてくるのはなぜ?

「遠近両用メガネを掛けて近くを見ると、見えてはいるんだけどなんとなく見づらい」

「長時間掛けているとピントが合わなくなることもある」

50代男性のお客様からご相談いただきました。

遠近両用メガネは1年前にお作りいただいたので度数は問題なし。

設計も前回ご紹介した【両面複合設計】でしたので見え方も問題なし。

 

では、何が原因なのか…。

それは、近く重視のレンズ設計にすることで解決します!

 

そこで私がご提案させていただいたのが【中近両用】です。

【中近両用】とは遠近両用よりも中間と近くを重視した設計のレンズになっています。中間、近くの視野を広く確保することにより、長時間手元を見ていても疲れにくい!ちなみにこれが手元用専用(老眼鏡)になってしまうと…少し顔を上げて周りを見るとクラクラして見づらい!となってしまいます。中近両用では遠方も3,4メートルくらいまで見ることが出来ます。室内で作業をする時には掛けたまま歩くこともできとても便利です。

 

実際にお客様に掛けて体験していただいたところ

「これなら近くの視野が広くなって見やすい!」

「少し離れているパソコン画面と資料が一緒に見える!」

と言っていただけ見え方に満足していただいたけました。

お客様は常用するメガネは今まで通り【遠近両用】を掛けて運転をして【中近両用】はデスクワークで使用するためにお仕事場に置いておくといった使い分け。必要に応じた使い分けで近くの見え方が快適になりました!

 

3.老眼鏡でパソコン画面を見ると見づらいのはなぜ?

「老眼鏡で手元は見えるんだけど、パソコンの画面が見づらい」

「同時に使用することが多いのでどちらも一緒のメガネで見たい」

60代男性から仕事用のメガネでご相談いただきました。

ご使用の老眼鏡も検眼して作成しているので手元の資料などを見るのには問題はありませんが、パソコン画面が見づらい原因はなぜでしょうか…?!

原因は見たいものの距離が違うことです。

このお悩みを解決するのが

手元の視野に奥行きをもたせるレンズ設計にすることです!

 

そこで私が提案させていただいたのが

【近用ワイドレンズ】

老眼鏡(手元用の単焦点レンズ)と違うところは手元の見え方に奥行きを持たせることで、見える範囲を広げているところ。上記の図にもあるように、老眼鏡では手元までの距離がピンポイントでしか設定出来ません。
それに比べて【近用ワイドレンズ】はレンズに少しだけ度数変化をつけ、奥行きを広げることで手元の資料からパソコン画面までのデスク周りの距離(40cm~60cm程度)をストレスなく見ることが可能です。

 

お客様に見比べていただいたところ

「これなら資料もパソコン画面もどちらもしっかり見える!」

「座ったままのデスクワークが前より楽になったよ」

仕事ではパソコン作業が8割以上ということで快適なデスクワーク用のメガネが作成出来ました。

 

4.まとめ

3つの例をまとめると…

1.常用メガネで遠くも近くも見たいなら【遠近両用レンズ】

2.室内での作業をメインで手元を広く見たいなら【中近両用レンズ】

3.座りながらのデスクワークで手元を見たいなら【近用ワイドレンズ】

メガネプラザではお客様の使用用途をお聞きして最適なレンズ設計をご案内しています。これはあくまでも例なのでより詳しい使い方をご希望であればぜひ店頭スタッフにご相談ください!自分自身に合わせたレンズ設計を選んで快適なメガネ生活をGETしましょう!

 

●このブログを書いたスタッフ : 落合(ニックネーム:カントク)

●趣味:野球観戦、温泉旅行、映画

●好きなキャラクター:ドアラ

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